ワタクシの人生の楽しみの一つであります
井上尚弥の試合まで1ヶ月を切っております
なんとも楽しみで仕方ありません
本当は9月にやるハズだった指名試合
2団体で1位のサム・グッドマンとの対戦です
毎度の事ですが取るに足らない素人の展望を記したいと思います
井上尚弥の説明はもはや要りませんので
サム・グッドマンに対するワタクシなりの評価になりますが
距離感が優れていて
相手のパンチは届かずに自分のパンチだけが当たる位置をキープする能力が高いです
素早く・力強く・大きく ステップインするのではなく
細かいステップで小さい出入りを小気味よくする感じです
よけるのに必要最低限のバックステップをします(5~10cmとか)
これは正直凄い感覚だと思います
見切りが本当に凄いです
なのでそんなに遠い間合いで戦いません
近くも無いですが遠くもない間合いで戦います
パンチは常にコンパクトで非常にリラックスした状態で打ちます
それが故に パンチを含めた身体の動きもスムーズで素早いです
コンパクト&リラックスの代償としてかパンチ力が無いです
動体視力が優れているのかインファイトでも
コンパクトにコツコツ当ててきます とても上手です
素早さは並より少し速いぐらいですが
前述の通り コンパクト&リラックスでスムーズな動きなので
結果として先に当てる事が出来ます
且つ 相手のパンチは 殆ど喰らいません
よける・ガード・パーリング・バックステップを駆使してかわします
本当に上手です
手足が長くて素早さでヒラヒラと華麗に舞うのではなく(日本人体型的)
好戦的で中間距離を軸に接近戦も上手にこなします
その上手さのレベルが非常に高いので無敗という戦績です
ダウン経験も1回のみです
どうせならダウン経験無しの方が良かったです
ダウン経験無しキラー井上の本領発揮だったのに・・・
あとスタミナもとてもあります
終始好戦的にやりあって最後までペースが落ちません
基本 判定勝ちをベースにした戦略なので
スタミナ面は絶対的に強化しているようです
反則にならない程度にダーティーな事をします
でも井上もその点は上手く活用しますのでその点は五分五分です
判定が多いのはパンチが無いのもありますが
絶対的に自分の管理できる範疇でしか戦いません
つまり倒しに掛かってフラッシュダウン喰らうとかを
絶対に避ける性格のようです
接近戦も自分の管理下の時だけです
井上尚弥に対して接近戦を積極的に使うのか(使えるのか)
これも大勢を見極めるうえでは興味深いポイントです
サム・グッドマンの特徴はザックリとこんな感じです
では試合予想に移ります
まず結論・・・
井上尚弥のOK勝利
可能性が高いのは8ラウンドぐらい
次点 6~7ラウンドぐらい
4~5ラウンドぐらいの決着も十分にあります
このところ立ち上がりは石橋を叩くので1~3ラウンド決着はないかな
とは言え 判定まで行かないと思います
バトラーみたいに勝利を諦めて逃げれば判定もある
内容ですが
先ずもってグッドマンは本当に良い選手です
ボクシングは判定でも勝ちは勝ちですから
判定勝ちを狙わせたら相当強いです
フルトンにもタパレスにもネリにも勝つ可能性が高いです
判定勝ちを狙わせたらですがマジで強いです
しかもスカしたアウトボクシングではなく
打ち合って自分だけ当てるというボクシングです
と前置きしたうえで・・・
危な気なく井上尚弥が勝つでしょう
井上尚弥の大きく素早いステップインから上下に放たれるジャブ
これを全てよける事は不可能ですからグッドマンは多少は被弾します
対して井上尚弥は自身の大きなステップインの距離を保ちますので
グッドマンの踏み込みではジャブが届きません
届かせるための大きなステップインはグッドマンには無いです
やってもスピードが井上尚弥より若干遅いので多様な方法で避けられます
なんならカウンターの餌食になるので怖くて出来ないでしょう
ということでジャブの差し合いは井上尚弥に軍配です
そうなるとですね・・・
ジャブの差し合いで勝てないグッドマンに
もうやれることはかなり限られてしまいます
自分のパンチが当たる距離に近づかないとジャブも当たりませんから
懸命に距離を潰しにかかるでしょう
でもそれは井上尚弥の強烈なパンチの射程圏内になります
ジャブにだってカウンターを合わせる驚異的な能力がありますし
フェイントを交えて多様なパンチを臨機応変に繰り出せます
その辺の能力も井上尚弥の方が上回っています
パンチがある方が当てる回数も多いのですから
基本的にメッコメコに打たれるハズです
ネリ・タパレス・ドヘニーの試合後の顔と井上尚弥の顔を比べれば一目瞭然ですが
グッドマンももれなくボッコボコの傷だらけになることでしょう
毎度同じ展開予想になりますが
1~3ラウンドではジャブの差し合い中心に
井上がフルマークで取ります
4ラウンド以降は
ジャブ以外のパンチも交えて当たるようになり
井上尚弥のパンチは決して軽くはありませんので
グッドマンは着実に疲弊していきます(ポイント差も開いて行きます)
そのダメージが臨界点に達した頃合いを見定めて
OKモードのスイッチを入れて井上尚弥が倒しきることでしょう
もしグッドマンが異常に上手さを発揮してポイント五分五分で後半に入り
井上尚弥の焦りを引き出すようならば判定での勝ち目もあります
でも やっぱり 判定で井上尚弥が負けるって無いかな・・・
井上尚弥がマジでポイントボクシングに徹したら
敵う奴いないというのが本当のところかなと思います
というのも 100%本気でボクシングをしてしまうと
相手が普段よりもディフェンシブ(亀の子状態)になって
倒し辛くなってしまうので
OK決着させたい井上尚弥は敢えてレベルダウンします
云わば「下手くそなふり作戦」です
この作戦中は2~3発もらます(致命打はもらわない)
これによりリズムが出た相手が「やれている」と錯覚して
普段ぐらいは好戦的に戦ってくれます
そこにOKパンチをネジ込んでブチ倒すと・・・
モロニー戦なんかは顕著でしたが
2団体王者のフルトンにさえそれをしてましたからね
一つ目安としてこの「下手くそなふり」が出たら
勝利確定です(ちょっと動きが落ちた?って時がコレ)
あとは判定まで粘られるかOKかの2択
そんな必要もなく グッドマンがいつもどおり好戦的に来てくれれば
井上尚弥のパンチ力は凄まじいので
1~3ラウンドの間にタイミングよく強打が炸裂して
E・ロドリゲスのようなOK劇も十分に有り得ます
どうなるでしょうか
楽しみで仕方ありません
11月28日現在
井上尚弥が10ラウンドスパーリング後のインタビューで
下記のように言及しております
「ただ毎試合毎試合、前回の自分を超えること、ドヘニー戦はドヘニー戦でやれることをしっかり、自分の中で120%やったつもりでいる。そのドヘニー戦を超えることがテーマというか。そこと比べて落とすことなく練習できればしっかり仕上げることができる」
「周りの下馬評を意識していたら、最高の自分は作れない。自分としてはどの相手でも、死ぬ気で覚悟を持って挑んでくると思っているので。番狂わせをしてやろう、一晩で人生を変えてやろうという選手の気持ちを、自分が上回る気持ちでやらないと。気持ちの差が出ると思う。意識するのはそこですね。スパーリングの内容、もちろん対策も大事ですけど、一番は気持ちをつくりあげる。気持ちさえ作り上げることができれば、そこに隙も生まれずやることができる。そうすれば問題ないと思う」
このコメントを聞く限り
間違いが多少起こっても「大勢変わらず」で安泰だと思います